先日大きなプレゼンの話があり、イラストを制作し､プレゼンの結果を待ちました。
なかなかいい感じだぞと思っていたものの残念な結果でした。
最近プレゼンになかなか勝てません。
私の力不足なのか､デザイナーの力不足なのか､代理店の力不足なのか、ともかくなかなか勝てません。

プレゼンというと三十年前のことを今も悔しく思い出します。
世界展開しているアメリカの企業の世界プレゼンの日本代表に選ばれ、世界三十二ヶ国の代表との戦いでした。
その年のメインデザイナーが私を推しているとの話がありました。
一ヶ月スケジュールを空けてくれとの話もありました。制作はアメリカですからとパスポートも用意してくれました。
結果は二位で､アメリカでの制作もないし、一千万を越えるギャラもないし､世界への道も消えました。
決まっていたらどんな人生になっていたしょう。
悔しい悔しいプレゼンでした。

先日のオリンピックエンブレムの問題が表面化しました。
あのようなことは日常的にあるでしょう。
出来レース、裏取引、もう一杯あるでしょう。
プレゼンでは私の力不足だけではないことも起きているでしょう。
かといって、いちイラストレーターがどうすることも出来ません。
なんだかそんな世界を頑張って泳ぐ気力もなくなり、のんびりと生きていきたいと思うようになって、もうだいぶ経ちます。
でも、のんびりだけでは生きていけないから困ったものです。