ミツマタの群生

近所の山の中にミツマタの群生しているところがあります。
枝が三本に分かれるからミツマタといい、3月下旬に黄色い花を咲かせます。
ミツマタはコウゾとともに和紙の原料となる木です。
昔は普通の家庭でもコウゾやミツマタを山に植えて、切り出して叩いて繊維をとりだし、紙スキをして和紙を作っていたそうです。
家庭で和紙を作らなくなってもう数十年経つそうですがミツマタだけは残り、谷筋に沿って数千本といった規模で生えています。
また不思議なことにミツマタは杉林の下で良く育つそうです。
普通杉林には植物が育たないものですがミツマタとはうまく共存でるようです。
せっかくこれほどの規模でミツマタが生えているのだから、もう一度和紙を作れば良いのにと思うのですが、手間を考えるととてもやれないようです。

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